内容紹介
練習した分だけ上達できるからだになる。癖から解放されよう!
●からだをもっとシンプルに使う
●癖から解放される
●楽器を自分のからだのように自由に操る
演奏家にとって演奏や練習の妨げになる「癖」。
よかれと思って身につけてきた姿勢や動きが、実は障害になっているかも。
手放し方を学んで、からだへの負担を減らせば、練習した分だけ上達できるようになる。
癖から自由になってシンプルな自分になる!
■この本を読むとこんなことができるように……
・演奏中/演奏後の首、肩甲骨周辺、肘、手首、親指の付け根、腰、膝、すね、ふくらはぎ、足首周辺の違和感を軽減する
・腕の重さで弾く(重量奏法・重力奏法)ことが可能になる
・重心が降りるようになる
・お腹で支えることができるようになる
・スケール(上行/下行)が楽に弾けるようになる
・オクターブや和音が弾きやすくなる
・跳躍が楽に弾けるようになる
・フォルティッシモがよく響くようになる
・小指が使いやすくなる
・腕を交叉させて弾くのが楽になる
・トリルやトレモロが楽に弾けるようになる
目次
●introduction 自分のからだを知ろう
1 演奏の技術も癖も脳の「手続き記憶」
2 アレクサンダー・テクニークとボディ・マッピング
3 からだの動きをつくる筋肉のしくみ
4 間違った「正しい姿勢」が演奏を不自由にする
5 リラックスしようとして緊張してしまう
6 曲がる位置を誤解していると筋肉が固まる
♪Column1 センサーとして手を使う
●Part1 演奏できるからだになる
1 楽な姿勢になる――「見ること」の意識を変える
2 自律神経を整える――微笑むための表情筋を鍛える
3 筋肉のこわばりを解放する――皮膚に触れてからだの立体的な輪郭を知る
4 力強いからだになる――背中の動きに注意を向けて呼吸する
5 お腹の支えを作る――内臓に注意を向ける
6 首の骨のカーブを取り戻す――首と頭の方向を意識する(1)
7 頭部のデリケートなバランスを保つ――首と頭の方向を意識する(2)
8 頷く動きで自由なからだを手に入れる――首と頭の方向を意識する(3)
9 胴体の厚み、奥行き、広がりに気づく――胴体の方向を意識する
10 自由な脚をもつ――太ももの方向に注意を向ける
♪Column2 「フロー状態」で演奏はどう変わる?
●Part2 基本となる動き
1 楽に立つ、座る――頭部のバランスと胴体の奥行き(1)
2 楽に歩く――頭部のバランスと胴体の奥行き(2)
3 ハイヒールで楽に歩く――頭部のバランスと胴体の奥行き(3)
4 スムーズに上を向く、下を向く――頭部のバランスと胴体の奥行き(4)
5 スムーズに右を向く、左を向く――首の関節と胴体の背中側・側面の方向
6 腕を楽に持ち上げる、下ろす(1)――全身をのびやかに(1)
7 腕を楽に持ち上げる、下ろす(2)――胸横筋・肩甲骨の方向
8 二の腕の筋肉を解放する――回転とは逆の方向を意識する
9 肘から先の筋肉を解放する――二の腕の外側回転方向を意識する
♪Column3 演奏しやすい手の「機能の肢位」
●Part3 演奏中の動き(1) 基本編
1 二の腕を胴体から自由にする――肩甲骨・胸横筋の方向(1)
2 両手が中央の鍵盤に向かうのを楽にする――肩甲骨・胸横筋の方向(2)
3 初対面のピアノで楽に演奏する――ボディマップを拡張する(1)
4 自由な指を手に入れる――尺骨・橈骨を意識化する
5 自由な腕を手に入れる――前鋸筋と肋骨の方向
6 親指と手首を楽に使う――親指の伸筋を意識化する
7 強く自由な小指を手に入れる――小指の筋肉を意識化する
8 腕のしなりを使って弾く――全身をのびやかに(2)
9 自由にペダリングする――ボディマップを拡張する(2)
♪Column4 手首を痛めないための「脱力体操」は効果的?
●Part4 演奏中の動き(2) 技術編
1 スケール・分散和音を楽に弾く――親指と小指の伸筋を解放する
2 上行・下行のフレーズを楽に弾く(1)――肩甲骨・胸横筋の方向(3)
3 上行・下行のフレーズを楽に弾く(2)――脚の長さに意識を向ける
4 上行・下行のフレーズを楽に弾く(3)――股関節の内旋と外旋
5 速いパッセージを弾く――「力の通り道」を開く
6 響きの豊かなフォルティッシモを弾く――「力の通り道」を太くする
7 オクターブと和音を弾く――親指と小指の伸筋を解放する
8 オクターブや単音の連打を楽に弾く――広背筋と前鋸筋の収縮を防ぐ
9 跳躍を含むフレーズを弾く――からだ全体の押し下げを防ぐ
10 腕を交差させて弾く――腕の動きに全身を連動させる
11 トレモロとトリルを自由に弾く――前腕の回内・回外運動と二の腕の自由な動きを意識する
♪Column5 あがっているときの自律神経はどんな状態?